耳にする機会が増えてきた『SDGs』。まだよく知らない方は是非知ってほしい、地球で生きるすべての人に関わる未来の大切なお話です。2030年までに目標を達成するための時間は残りわずか。親子で一緒に考え、未来のために今日からできることを始めてみませんか。
1分で分かるSDGs
SDGsは「Sustainable Development Goals(サステナブル・ディベロップメント・ゴールズ)」の略で、和訳すると「持続可能な開発目標」となります。
SDGsとは2015年の国連総会で定められた、「人類がこの地球で暮らし続けていくために、2030年までに目指すべき17の目標」のこと。
≪SDGs目指すべき17の目標≫
- 貧困をなくす
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
SDGsの「持続可能」とは、私たちがこの先もずっと地球に住み続けられるように、この取り組みをずっと続けていけるようにすることを意味しています。SDGs達成の期限2030年まで、もう残り10年を切っています。私たちができることを見つけ継続することが、未来も地球で快適に暮らしていくための環境や資源を守ることに繋がります。
SDGsについて詳しく知りたい方は、こちら(日本ユニセフ協会)
【親子で考えるSDGs】今日からできる7つのこと
私がSDGsを知るきっかけは、当時幼稚園に通っていた娘でした。初めて耳にしたSDGsは馴染みがなく「ふ~ん。」と聞き流してしまったことを覚えています。ところが幼稚園では継続してSDGsについて学び、話してくれる娘に耳を傾け園からのお便りに目を向けることで、重要性を感じることに。そこで親子でできるSDGsについて考えてみました。
≪SDGs目標6≫水を大切使う
手を洗う機会が多い子どもたちは、つい石鹸を手に取るときも水を出しっぱなしにしてしまいがち。水は無限ではないこと、とても大切なものだということを教えることが大切です。
寒い時期は水が温まるまで、水を捨ててしまっていませんか?我が家はお湯が出る前の冷たい水は大人が洗うようにしたり、やかんに入れてお茶を作る水に活用したりしています。
≪SDGs目標7≫使わない部屋の電気を消す
子どもはよく使う洗面所やトイレ、子ども部屋の電気をつい消し忘れてしまうことが多いです。電気のつけっぱなしはエネルギーの無駄遣いであることを教えることが大切。「どうして電気を消さなくてはいけないのか」という理由を伝えることで子どもは理解できるようになります。子どもたちが自分で気づき、電気を消す習慣をもつようにサポートしてあげましょう。
≪SDGs目標12≫ご飯を残さない
食品ロスを削減するために、ご飯を残さないことを子どもたちに徹底しています。(どうしてもの場合は私が食べてしまっていますが…。)また作る側としても、残らない分量を考えて子どもたちにお腹の空き具合を確認するようにしています。
食品ロス対策について詳しく知りたい方はこちら↓
【SDGs】食品ロス対策で社会貢献!家庭でできること&通販サイト
≪SDGs目標12≫文房具は最後まで使う
子どもたちがよく使う文房具といえば、鉛筆・消しゴムなどが思い浮かびます。限りある資源を大切に使うために、短くなった鉛筆はキャップをつけるともうしばらく使えるようになります。消しゴムはちぎったり切ったりせずに、小さくなるまで使うように心掛けましょう。なくすことを防ぐためにも、文房具には名前を記入してなくしてしまっても見つかるように対策しておくことをおすすめします。
≪SDGs目標12≫おもちゃを大切に使う
ものを大切に使う概念で、文房具と同様におもちゃも大切に使いましょう。おもちゃを必要以上に買わないという意識も大切です。誕生日やクリスマスなどに贈るプレゼントは、子どもが長く使えるものかどうか親として見極めたいもの。ものを大切に使う心を子どもと一緒に育むいい機会ですね。
≪SDGs目標12≫使わなくなったおもちゃや服をリユースする
最近はリサイクルショップやフリマアプリを活用するなど、使わなくなったおもちゃや服を使ってくれる人に譲る「リユース」が身近なものになってきました。また自分たちもリユース品を使う側の立場になることも、ものを大切にする意識として大切です。すぐに飽きたり使う時期が短い本や子どものおもちゃ、ベビー用品などをリサイクルショップで探すのも楽しいものです。
≪SDGs目標13≫車を使う頻度を減らす
車に乗る頻度を減らしたり、自転車や公共交通機関を使ったりするのも、エネルギー資源や環境に配慮した(CO2排出量を削減する)サスティナブルな暮らしといえます。自転車で出掛けると体力がつき健康的になります。また、普段目に留まらない風景に気づくこともできるので視野を広げることにもつながります。
【親子で考えるSDGs】おすすめの本5選
こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本
未来を担う子どもたちに向けて、SDGsと世界が直面している解決すべき問題と、私たちの生活との関連をわかりやすく解説してくれる本です。専門的な言葉もわかりやすく説明しているので、SDGsをもっと身近に感じられる内容になっています。写真やイラストが多く子どもたちが興味を持ちやすい工夫がされています。ふりがながふってあるので子どもが読みやすく、小さなお子さんの読み聞かせにもおすすめです。
数字でわかる!こどもSDGs地球がいまどんな状態かわかる本
子どもたちにわかりやすく具体的な数字やデータを使って、世界の「いまの現実」を伝える内容となっています。SDGsだけではなく、新型コロナウイルスが世界に与えた影響をはじめ、身近でイメージしやすいことをより深く理解できます。地球の未来を守るために子どもと親が一緒に話し合い考えるきっかけになる1冊です。
大人も知らない!?SDGsなぜなにクイズ図鑑
SDGsについて、子どもがイメージしやすいクイズ形式で楽しく理解していける本です。巻末にある「SDGsアイデア&アクションノート」は書き込み式なので、自分のことのようにSDGsを身近に考えるきっかけになります。かわいいイラストでわかりやすい言葉で書かれているので、子どもが興味をもちやすい工夫がされています。
世界がぐっと近くなる SDGsとボクらをつなぐ本
SDGsは2030年までの世界の目標として17個の目標を掲げています。大人でも理解するのに難しいと感じるSDGsを、小中学生でも理解できるように目標ごとにわかりやすいキーワードを設定して、そのワードからSDGsを理解できるように構成しています。インパクトあるイラストと読みやすい文で子どもの印象に残りやすく、自分たちのこととして考えるきっかけになります。
10歳からの図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」がわかる本
SDGsに関する子どもや大人の疑問をすっきり解決してくれる本です。SDGsに取り組むために私たちが起こすべきアクションや、身につく力なども詳しく紹介されているためSDGsを身近に感じることができます。親子でSDGsへの理解を深めるきっかけに一役買ってくれます。
SDGsは最近耳にする機会が多くなってきました。これを機に親子で話し合い、私たちがすぐにできることを行動に起こしてみませんか?2030年まで残り10年を切っています。未来の地球を自分たちの手で守るために、今日からできることを始めましょう!
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