アウトドアを楽しむにはヒルやブヨなど虫による被害を防ぐことが大切です。特に子どもは遊びに夢中になって虫に気づかず、気がついたときには刺されていた・咬まれていたなんてことがあります。今回は足元からやってくるヤマビル対策について紹介します!
ヒル対策をする前にヒルの特徴を知ろう!ヒルは足元からやってくる!
≪ヤマビルの基本情報≫
- 体長2~5cm(伸びると5~7cm)
- ほふく運動で尺取虫のような動き(移動速度1分1m程度)
- 活動期は4月~11月(※特に6月~9月は生息密度が高く活動が活発)
- 寿命3~5年程度
- 人や動物の熱・二酸化炭素に反応して集まってくる
ヒルは木の上から落ちてくるのではなく、地面からはって私たちの足元から襲ってきます。森や林などが近くにあるキャンプ場や川辺など、どこにでもヤマビルは潜んでいるので注意が必要です。草や石・落ち葉の下など湿気が多い所には要注意!ただし、ヤマビルに吸血されたからと言って、死に至るほどではありません。しっかり対策と対処法を知っておくことが大切です。
ヒル対策は足元の隙間を絶対無くす!
ヤマビル対策の基本は足元に露出部分をつくらないこと!おしゃれ丈のくるぶしが見えるようなクロップドパンツはアウトドアには不向きです。靴下をズボンの上に重ねて履くと効果があります。
我が家では100均のヘアゴムを使って、さらにズボンと靴下の隙間をブロックしています。上写真はズボンを靴下にインしていますが、ズボンの下に靴下+ヘアゴムで対策も可です。可愛いヘアゴムを使えば、子どももよろこんでヒル対策ができます♪大人もゴムバンドなどを利用すると、足元の隙間を完全にふさいでヒル対策が万全ですね。
ちなみに我が家の使っているヘアゴム(写真上)はダイソー製品でそんなに締め付けがきつくなく、動いていても落ちません。何より子どもたちが「かわいい~♡」と気に入ってつけてくれます。
ヒル対策は塩&イカリジンが効果あり!
食塩水スプレー
食塩と水で簡単に作れる食塩水スプレーがヤマビルに効果があります!食塩と水の割合は、水:食塩が8:2で濃度20%以上の食塩水を作りましょう。100均で売っているスプレーに入れて持ち歩き、シューズやリュックサック、服などに振りかけてヤマビル対策ができます。ただし、食塩水を振りかけたまま放置しておくと生地によっては傷むことがあるので注意が必要です。大切な衣類に食塩水をかけることに抵抗のある方は以下の方法をおすすめします。
【フマキラー】天使のスキンベープミストプレミアム
赤ちゃんから大人まで使用制限なく使える肌にやさしい虫よけスプレー。肌にやさしいのにアウトドア時に現れる虫たちには効果抜群☆ブユ(ブヨ)、マダニ、ヤマビルの対策に一役買ってくれる優れものです。虫よけ効果は6~8時間と長持ちする点もうれしいですね。
イカリジンという有効成分は2015年新しい忌避剤として日本で初めて承認されました。従来の虫よけスプレーの成分として主流だったディートと比べてプラスチックへの影響が少なく、皮膚への刺激もより少ないので多くのママから支持されています。通常の虫よけスプレーよりやや高い値段のように思いますが、アウトドア時には安心感と効果を実感。
【アース】サラテクトミスト
このサラテクトはドラッグストアで購入しましたが、とってもコスパがよく我が家は公園遊びのときに使用しています。蚊やブヨをはじめ、マダニやヤマビルにも効果があります。朝使用して夜まで1日しっかりガードしてくれる点、汗や水に強く流れにくい点が魅力的です。逆さまにした状態でスプレーできる便利なスプレーです。
主成分はディートであるために、使用の制限があるので注意が必要です。6か月未満の赤ちゃんには使用できません。1日の使用回数に制限があるのでしっかりと確認してください。ディートは世界的で最も使用され、日本でも初めて承認された成分で副作用もほとんどないとされています。ただ、親としては子どもに使うものにはやっぱり気になる人もいますよね。ただお値段が良心的なので、ヤマビル対策に足元にガンガンスプレーするには便利です。
ディートの副作用
≪子ども≫
・使用部位に灼熱感や発赤、水泡など
・頭痛・めまい・息苦しさ・筋肉の硬直・神経障害
≪妊婦≫
・胎児への影響(使用部位に灼熱感や発赤、水泡など)
【エコトレード】ヒル下がりのジョニー
ヒル、ヤマビルの忌避のためのスプレーです。自然界で生分解される材料だけで製造されているので、イカリジンと同様、安心して使用することができます。足元にスプレー噴射したり、雨天時や雨上がりの時のヤマビル落下に備えて首元にスプレーしたタオルを巻くことも効果があります。帽子に噴射することも有効です。
【オリジナル】ハッカ油を使ったヤマビル対策スプレー
天然ハッカ油
使い道いろいろのハッカ油を、我が家は虫よけとして活用しています。スプレータイプのボトルにハッカ油と次に紹介する「薬用リフレッシングクールローション」を混ぜてハッカ油スプレーとしてヒル&ブヨ対策に使用。夏場は虫よけ兼、体がひんやりサラサラになって気持ちがよく、大人はよろこんでシュッシュしています。子どもによっては嫌いな臭いであったり、ハッカのスーっとする感覚が苦手なことがあります。また傷があるところにハッカ油スプレーはしみるので注意が必要です。
【ロッシ】薬用リフレッシングクールローション
ハッカ油成分が入っているのでスーッとさらさら気持ちがいい使い心地です。コスパがよすぎるところが魅力。あの有名なメーカーと似た商品ですが、お値段はなんと1/3以下!ハッカ油スプレーとしてだけでなく、日常使いにジャブジャブ使える便利なアイテムです。
【ヒル対策】足元以外で注意すべき行動は?
ヒルが好みそうな湿った地面に直接座ったり、荷物を置いたりすることは避けるべきです。簡単に上半身や首元にのぼってきて咬まれる危険があります。また、アウトドア時はヒルに咬まれていないか、こまめに足元をチェックすることをおすすめします。
万が一に備えて。ヒルに咬まれたときの対処法
ヒルは咬まれている状態で慌てて取ろうとしても簡単に取れません!冷静に対処してヒルを取り除きましょう。
1.ヒルを取り除く
食塩をかける
ヒルは食塩が苦手なので、咬まれている状態でそのまま食塩を振りかけると離れます。ナメクジに塩をかける感覚に似ていますね。キャンプに調味料として塩を常備しておくことをおすすめします。
食塩水やイカリジン成分を含むスプレーをかける
先程紹介した、食塩水スプレーや天使のスキンベープを噴射することでヒルを取り除くことができます。
2.咬まれた箇所を洗い流す
ヒルは吸血時に「ヒルジン」という血液の凝固を妨げる物質を出すので、咬まれた後はしばらく出血が続きます。ヒルに咬まれた後はかゆみを伴うので、しっかりきれいな水で洗い流しましょう。ポイントは「ヒルジン」を押し出すように洗い流すこと。ポインズンリムーバーを使って「ヒルジン」を吸い出すことも有効です。
3.薬でかゆみを抑える
ヒルに咬まれたあとはかゆみを伴います。抗ヒスタミン剤の薬を塗り、患部をかかないように絆創膏などを貼っておくと炎症を防ぐことができます。
私はブヨ被害にあったとき、液体ムヒアルファEXに助けてもらいました。キャンプ中は手放すことなく何度も何度もお世話になりました。アウトドアには少々お値段が張ってもきちんとした薬を持参しておくべきだとも思いました。清涼感だけでなく、しっかりとかゆみを抑えてくれるお薬です。
いかがでしたか?アウトドアを楽しむ際にヒルはどこにでもいる可能性があることを頭に入れておいてください。ヒル対策をした上でアウトドアを思い切り楽しみましょう!
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