【名古屋市内】マダニに咬まれて病院へ!具体的な処置とマダニ防止策も

マダニアウトドア
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夏休み最終日に名古屋市内の公園でマダニに咬まれた3歳の末娘。病院で懸命な処置をしてもらい、皮膚の切除は逃れました。マダニは感染症のリスクが怖いことで知られています。マダニの怖い感染症や被害を防ぐ予防策も併せて具体的な処置法を紹介します。

名古屋市内でマダニに咬まれた経緯

マダニ

夏休み最終日、名古屋市内某公園グランドで兄弟のフットサルクラブの練習についていった姉妹。たまたま草刈りをしたばかりで大量の刈った草が積まれていたとのこと。知らない子どもたちはその草の上を転がって遊んでいたらしく、我が家の末娘(3歳)も近くで遊んでいました。

マダニに咬まれてから処置までの流れ

マダニを発見したのはシャワー後

マダニ

帰宅後、大汗をかいていたので夕ご飯前にシャワー。タオルドライをしていると左脇の手前に2mmくらいの黒い点に気づく。何かの汚れかと思い、何度か拭くも取れず。不思議に思いよく見て見ると、足らしきものが確認できてマダニと確信。3歳の娘は痛くもかゆくもないそうなので、あまり騒ぎ立てると怖がらせてしまうので冷静に対処しました。

すぐに病院に連絡して受診

18時半頃、閉院間近時刻なので急いでかかりつけの小児科に連絡するも、対応してもらえず。皮膚科はたまたまリニューアル工事中、アレルギークリニックは対応できないとのこと。困ったときの急患でお世話になる大病院に連絡し、時間外診療の急患扱いで処置してもらえることになりました。

病院での具体的な処置方法

ワセリンを患部にたっぷり塗る

マダニ

まずはライトを当てて目視で確認すると、マダニに咬まれた患部にたっぷりワセリンを塗って10~15分放置しました。これはマダニを窒息死させるための処置で、脇の手前なので上半身衣類を脱ぎ髪を縛って対処しました。動くとすぐにワセリンが腕についてしまうので、動かずに待つことがなかなか難しかったです。

医療用ピンセットで取る

マダニ

素人目ながらワセリンに埋もれるマダニを目視すると、最初は肌に足がついていたのが離れた様子で死んだように見えました。ただピンセットでつまんで取ろうとしてもなかなか簡単にはいきません。皮膚にしっかり口器を突き刺しているので、顔が肌の中に入っているように見えました。無理に取ると肌の中にマダニの一部が残ってしまう恐れがあるので、無理して取らずに再度ワセリンをたっぷり塗って放置しました。

外科手術の可能性に恐怖を感じる

マダニ

写真イメージ

それでも取れなかったら、マダニが咬んでいる箇所の周囲をぐるりと切り取る外科手術と言われました。麻酔はするけれど、かなり痛みが伴うと言われ恐怖が襲ってきました。二回目のピンセットでマダニを取り除く方法もなかなか上手くいかず、違う先生がワセリンを拭きとるとポロンと取れた。外科手術を覚悟した矢先の安堵感。抗生剤入りの軟膏を塗ってもらって終了しました。看護師さんたちもよかったね!と言ってくれ、外科手術の恐怖は相当なんだなと感じました。

翌日は皮膚科を受診

マダニ

翌日、お世話になった病院の皮膚科で診察。マダニに咬まれた箇所を見るも、皮膚内部に体の一部が残っているかわからないとのこと。マダニは感染症が怖いので(感染症については後述)、予防のために抗生剤を飲むという方法があると説明を受けました。ただ、飲み薬であるテトラサイクリンという抗生剤は歯が黄色に変色するので、子どもにはおすすめしないと言われました。北海道や三重の山間にいるマダニであれば、強く勧めるけど愛知県は…ということで処方をやめました。

マダニ

感染症発症はマダニに咬まれてから2週間以内とされているので、発熱や発疹に注意してくださいと説明を受けました。マダニの感染症は現時点では有効な薬剤やワクチンがなく、致死率は6~30%と言われているのでとても怖いです。何か異変があればすぐに病院に来ることを約束し、抗生剤入りの軟膏を処方してもらって帰宅しました。

マダニが媒介する主な感染症

マダニ

出典:名古屋市役所ホームページ

重症熱性血小板減少症候群(Severe fever with thrombocytopenia syndrome: SFTS)

潜伏期間は6-14日とされているが、さらに短い場合もある。発熱、頭痛、全身倦怠感、下痢や嘔吐等の消化器症状、意識障害等を発症し、血液検査で血小板減少や白血球減少が、生化学検査によりALT、AST、LDH、CKの上昇を認める。重症例では骨髄検査によりマクロファージによる血球貪食像(血球貪食症候群)の所見が認められる。播種性血管内凝固症候群に基づく血液凝固系の異常も認められる。多臓器不全を伴うことが多く、致死率は極めて高く、10-30%である。壮年・高齢者で症状が重くなる傾向がある。(日本感染症学会より引用)

日本紅斑熱

日本紅斑熱リケッチアを保有するマダニ(キチマダニ、フタトゲチマダニなど)に刺されることで感染する。刺されてから2~8日頃から頭痛、全身倦怠感、高熱などを伴って発症する。刺し口を見つけることは診断の助けとなる。高熱とほぼ同時に紅色の斑丘疹が手足など末梢部から求心性に多発する。リンパ節腫脹はあまりみられない。CRP陽性、白血球減少、血小板減少、肝機能異常などはつつが虫病と同様であるが、つつが虫病に比べDICなど重症化しやすい。(厚生労働省HPより引用)

ライム病

「感染初期」には‘遊走性紅斑’と呼ばれる特徴的な的(まと)状の皮疹(マダニに刺された部位の赤い斑点あるいは丘疹から周辺に紅斑が拡大する)が現れることが多く、他に筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感などのインフルエンザ様症状が現れることがあります。約4週間後の「播種期」には病原体が全身に拡がり、皮膚症状、神経症状、不整脈、眼症状、関節炎、筋肉炎など多彩な症状が現れます。そのため、症状だけからの確定診断は困難です。感染から数ヶ月~数年を経た「慢性期」には、慢性萎縮性肢端皮膚炎、慢性関節炎、慢性脳脊髄炎などが出現します。(厚生労働省関西空港検疫所より引用)

マダニ被害を防ぐためのポイント

マダニマダニ

出典:厚生労働省ホームページ

肌の露出をしない

マダニ被害を防ぐには、できるだけ肌の露出をしないことです。暑い時期はつい半袖半ズボンを履いてしまいますが、危険と隣り合わせであることを覚えておきましょう。足元もサンダルは危険です。

虫除よけスプレーをする

市販の虫よけスプレーに含有している成分、ディートやイカリジンはマダニの忌避剤として効果があります。露出している部分はもちろん、服の上からもスプレーすることが大切です。ただし虫よけスプレーは予防にすぎないので、絶対にマダニに咬まれないと過信するのは禁物です。

草むらに近づかない

マダニは森林や草地、畑、あぜ道などの屋外に生息しています。春から秋にかけて公園でも被害があります。草むらに座ったり、寝転がったりするのは危険です。

野外活動後はマダニに咬まれていないか確認する

家に帰ったら、シャワーや入浴をしてマダニに咬まれていないかチェックすることが大切です。ガムテープを使って服についたマダニを除去することも効果的です。

マダニは咬まれた後にかゆくなる怖さよりも、感染症のリスクが恐怖です。マダニは手で安易に取ってはいけないということが少しずつ認知されてきています。マダニに咬まれていると気づいたら迷いなく皮膚科を受診してくださいね。

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